十一月の便り

10月から朝晩の冷え込みも徐々に厳しくなってきて、二中の玄関前のモミジが鮮やかな紅葉を見せています。さらに、正門や玄関前、駐輪場の北側にあるイチョウの葉も黄葉から落ち葉へと、着実に冬に向かっていることを感じさせます。

そのような中、10月半ばのある朝、3年生のある一人の男子生徒が竹箒をもって落ち葉を掃き始めました。翌日には一人加わり、さらにもう一人加わりと、やがて10人以上の3年生が毎朝落ち葉掃除をしてくれるようになりました。「きれいにしたい」という気持ちは多くの人が持っていると思います。しかし、誰に言われるでもなく、掃除分担として行うのでもなく、進んで行動を起こす、その行動力に感動しています。このような八二中で生徒たちと一緒に生活することができ、たいへん誇りに思います。

さて、クラス合唱やステージ発表を交えた文化祭を3年ぶりに開催しました。3年ぶりということで、二中生の誰にとっても“初めての文化祭”“初めての合唱”となりました。生徒たちからは、「文化祭ができて良かった」「最初は声が出ていなかったけど、練習を重ねるにつれてクラスがまとまってきて、大きな声が出せるようになった」「教科や美術部の作品もすごかった」といった声があがるなど、充実した心に残る文化祭になったといえます。

9月の体育祭が終わってから、クラス代表の生徒と生徒会本部役員からなる実行委員会を組織し、幾度にもわたる話し合いを重ね、生徒たち自身で企画・準備・運営をしてくれました。

コロナ対策として合唱は学年ごとの入替制で実施。その他のステージ発表は、吹奏楽部の演奏、東総地区英語発表会で発表した4人の発表、2学年代表2名によるSDGs学習レポート発表があり、どの生徒も自信をもって堂々と発表してくれました。

展示発表では、美術部の作品、美術科作品・家庭科作品・書道・理科の論文などが展示され、どの作品も完成度が高く、創意工夫のあとが見られる作品ばかりでした。

二中生の本気で取り組むパワーを肌で感じた一日となりました。

さて、今年も残すところ2か月。文化祭が終わり期末テストへ、そして一人一人の夢や目標に向かって一日一日を大切に過ごしてほしいと願っています。